新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう2020年4月16日。
イタリアの中でも新型コロナとの闘い最前線と言われる都市クレモナの病院屋上で、日本人ヴァイオリニストが美しい演奏を街に響かせました。
イタリアのヴァイオリン博物館で所蔵楽器の演奏を行う仕事に従事している横山令奈(よこやまれな)さん。
医療従事者への感謝と患者たちが再び音楽を楽しめる日が来るよう祈りを込めた演奏に、感動の声が多数届いています。
横山令奈(ヴァイオリニスト)の経歴プロフィール
名前 | 横山令奈(Lena Yokoyama) |
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職業 | ヴァイオリニスト |
勤務地 | イタリア クレモナ ヴァイオリン博物館 |
出身 | 大阪府箕面市 |
高校 | – |
大学 | – |
音楽院 | 2011年 クレモナ モンテヴェルディ音楽院を審査員一致の満点(dieci e lode)で卒業 |
ともにヴァイオリニストの父・横山莞五さん、母・清水玲子さんの長女として誕生した横山令奈さんは、7歳からヴァイオリンを始めます。
2006年に18歳でイタリアクレモナに留学し、クレモナ モンテヴェルディ音楽院を審査員一致の満点で卒業しました。
妹・横山亜美さんもヴァイオリンを学び、姉に続きイタリアクレモナに留学しますが、母・清水玲子さんの死をきっかけに日本でヴァイオリニストとして活動することを選択します。
横山令奈さんは音楽院を卒業後、クレモナにあるヴァイオリン博物館で演奏するヴァイオリニストとして活動しています。
ストラディバリウスをはじめ、300年以上も前に作られた、数億円はくだらない価値がある名器を演奏できるヴァイオリニストは横山令奈さんを含め3人のみ、選ばれた3人の中で外国人は横山令奈さんだけです。
イタリア最高峰のヴァイオリン博物館が選んだヴァイオリニストが響かせる演奏は必聴です。
横山令奈のクレモナヴァイオリン演奏動画
新型コロナウイルスと戦うイタリアの空に響くヴァイオリンの調べ。
あまりに美しく澄んだクレモナの夕焼けと、地上に広がる野戦病院さながらの治療施設の不調和に胸が締め付けられます。
心を覆う悲しさに優しく降り注ぐ横山令奈さんが演奏するヴァイオリンの音色は、清水が心を洗ってくれる感覚です。
このYouTube動画の広告料は、イタリアで新型コロナウイルスと戦う病院への寄付になるそうです。
自粛生活が続き、不安や悲しみや苛立ちが募る毎日ですが、ひと時だけ目を閉じて、横山令奈さんのヴァイオリンの音色を聴いてみましょう。